不動産業をやっていると、様々な家族の横顔を見ることになる。これから話す話は、とびきり変わった、でも普通の家族の話だ。 俺はしがない地元密着型の不動産屋の小倅だ。大学を卒業した後しばらくサラリーマンをやって、28歳になった今、親父がまだ現役のう…
『この先、今はもうない』そんな看板が掛かった扉を発見したのは、本当にただの偶然だった。夕方、いつもの帰り道、夕立に見舞われある建物で雨宿りをした。そこでカバンを拭くついでにゴーグルも拭いたのだ。そのためにゴーグルを外したら、壁だったはずの…
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